オーストラリアの小学生ホームスクーリングの算数の教え方や使える教材を公開

オーストラリアで小学生のホームスクーリングの算数を教えるのに、もっと効果的で、子どもがやる気になる教え方はないか悩んでいませんか?

ワークブックを使った学習だけだと、子どもは興味を示しませんよね。算数の習得のカギは日常生活の中のいたるところに転がっています。もっと楽しく、楽に算数の学習を進める方法は実はたくさんあるんです。

この記事では、私がオーストラリアで小学生のホームスクーリングをする際に、実際に使っている教材や遊びを交えた学習方法をご紹介します。

算数の教え方に悩んでいるママのお役に立てれば嬉しいです。

【オーストラリアのホームスクーリング】小学生の算数の教え方

小学生のホームスクーリングの算数は、ワークブックを中心に学習するのが一般的ですが、ホームスクーリングの良い所は、日常の中に学ばせたい算数の分野を入れられるところです。

日常生活にどう算数を取り入れられるか、我が家のやり方をご紹介します。

日常生活の中で

  • お小遣い
    お小遣いをあげるかあげないかは、それぞれのご家庭で違うと思いますが、お金の計算は、数字の勉強にとても役立ちます20セントコイン5枚で1ドルに変えてもらったり、1ドルコイン5枚を5ドル札に変えてもらったりしながら、数の概念を学んでいきます。
柚葉
柚葉

この概念があると、例えば、繰り上がりの計算などの、大きい数の習得がスムーズに行えます。

  • 料理
    計量カップを使ったり、はかりを使って計量したりする料理は、算数の学習に大いに利用したいところです。レシピを見ながら牛乳1/2カップ、小さじ1/4など、言葉に慣れていく事からはじめられます。分数でつまずく小学生は多いですが、日頃から生活の中で使われる言葉は、スッと頭に入ってきますよ。
  • 食卓
    食卓でも算数をしましょう!と言っても問題出したりしないでくださいね。 例えば、ピザを食べるなら、「1/4に切って」や「8等分に切ったから、一人2/8食べていいよ。」など。また、違う大きさのコップを出して、「どっちのコップにも100mlづつ入ってるけど、どっちがいい?」と聞いてもいいですね。ピザでなくても、リンゴでも、みかんでもなんでもOK。
算数を教えたいママ
算数を教えたいママ

ピザだとわかりやすいね!

  • 時計
    時計はデジタル時計ではなく、針の時計で、数字が大きく見やすい時計を準備してください。家族共有の部屋に置くといいです。この時おしゃれなローマ数字の時計はNG。ローマ数字の時計は、時計の概念がとても教えづらいので、おすすめしません。

    子どもは意外と時計を読めるようになるまで時間がかかります。毎日その時計を使って、その時々の時間を教えるようにしていると、子どもは徐々に理解していくようになりますよ。

昔ながらの掛け時計が吉

おもちゃを使う

  • お風呂
    子どもはお風呂で遊ぶのが大好きですね。オーストラリアでは日本のように「浴室」がないので、浴槽での遊びが限られますが、お風呂に入るときは、遊び道具をプラスチックの計量カップに変えておくのがおススメ。

    ここでも、教えることを目的としているわけではなくて、あくまでも概念を身に付けるのが目的です。「あー、100mlってこれぐらいなんだ~」とか「1カップは250mlなのね」などですね。

*オーストラリアは1カップ=250ml。

  • おもちゃ
    おもちゃを使えば、小学生の勉強を始める前からだって算数の勉強ができちゃいますとはいえ、教えるのが目的になる英才教育おもちゃは、私はあまり好きではありません。

    子どもは遊んでていいのが子どもの特権ですから、あくまで遊びの中で学べる物がいいですね。積み木やレゴなどは、遊びの中で図形の概念を学べますね。
柚葉
柚葉

おすすめは、ピタゴラス(マグネットおもちゃ)。子どもが小さいうちは、想像力豊かにモノづくり、算数に図形が入ってきたら、ピタゴラスを使って教えることもできます。

  • トランプ
    神経衰弱が好きな子どもには、足し算神経衰弱がおすすめ。1から10までのカードを使って、2枚のカードを足して10になったらカードがもらえるようにします。10はボーナスカードで1枚でゲットできます。足して10になる2つの数字の組み合わせは、覚えておいて損はありません。
柚葉
柚葉

足して10になる数の組み合わせは小学校低学年の習得必須事項!このゲームは大人も真剣になっちゃうから子どもは喜びます。

視覚化して自動学習に!

学生の頃、覚えられない数学の公式や、単語を紙に書いて壁に貼った思い出はありませんか? 視覚化したものを毎日見ていると、いつの間にか脳裏に焼き付いて覚えると言う現象が起きます。

柚葉
柚葉

昔ながらのやり方ですが、効果は絶大!

  • 九九表

    九九の表を家族共有の部屋の壁に貼ってください。時々トイレに貼ってあるお家を見かけますが、個人的にはあまり効果はないと思います。なぜかと言うと、見ないから。興味がなければ見ないですよね。

    だから、家族共有の部屋に貼っておいて、大人がそれを見て、今思い出したかのように、「8×6はなんだっけ?」と問いかけたり、「7×9は63だったね」など大きな独り言を言ってみたりしてください。大人が見るものは、子どもも見るので、まずは大人が見てるフリをしてくださいね
  • 図形表

    こちらも貼っておくだけ。時々親がこの図形こんな風になってるんだね。と大きな独り言を言ってみたり、子どもに確認してみたりすると効果絶大。

    貼っておくだけでは覚えようとはしないかもしれませんが、その表の存在さえ知っていれば、図形の学習をするようになった時意識的に確認するようになります。
悩んでいるママ
悩んでいるママ

親が興味を示すことが大切なのね。

柚葉
柚葉

自分より目上の人が興味のあることって、知りたくなるものね。学習も同じで、誰も興味のないことには、やっぱり興味を示さないよ。

オーストラリアで小学生のホームスクーリングの算数に使える教材

オーストラリアの小学生の算数を教えるのに使える教材をご紹介します。こちらの教材はホームスクーリングはもちろん、学校に通っているお子さんの補習教材としても最適です!

低学年向け(全学年向け)

  • SAP Learning Maths

    シンガポールの教育に基づいた、SAP出版の算数のワークブックです。シンプルで分かりやすく、教えやすい!低学年から高学年まで全ての学年に対応しています。
柚葉
柚葉

我が家の算数教材はほぼこれ一本です。

  • Khan’s academy

    Khan Academyは、無料で提供されるオンライン学習プラットフォームで、算数を含む幅広い学年と教科のコースを提供しています。これが無料なことには驚きます。
  • かけ算アプリ (Learn Times Table Panda Game)

    掛け算の問題を解いて、パンダに餌をあげると言う、単純明快なゲームです。難易度が調整でき、一回の問題数も10問ほどと短いので、子どもも飽きずにやってくれます。

中高学年向け

  • Sir Cumferenceシリーズ

    算数を一単元ずつストーリーに乗せて、その概念を教える絵本です。親の読み聞かせ学習が最適です。子どもは、ストーリーを聞きながら、絵を見て一緒に考えて進むことができます。難しい体積や、グラフの使い方なども、概念から学ぶことができるのでおすすめ。
  • フラッシュカード
    掛け算のフラッシュカードは補助教材としておすすめです。フラッシュカードが自分で使えるようになるのは中学年ぐらいからです。
  • ポケットマネー(ボードゲーム)

    オーストラリアのボードゲームです。お札やコインがかなりリアルにできていて、子どもたちのテンションを上げますお金を貰ったり払ったりしながら、最初に$50手に入れた人が勝ちと言うシンプルなゲームです。お金の計算をするので、繰り上がり、繰り下がりのある計算を遊びながら学習することができます。
柚葉
柚葉

3年生の次女は未だにこのゲームが大好き。ゲームをしながら、繰り上げ繰り下がり計算を難なくこなしてます。

教科別のおすすめ教材はこちら

まとめ

子どもが算数でつまずく一番の原因は、基礎が出来ていないことです。特に、かけ算の習得が不十分であることが多くの子どもたちの算数嫌いを引き起こしています。

掛け算ができないと、割り算も、分数の計算もできません。掛け算は、あらゆる手段を使って完璧に習得させてあげたいですね。

ワークブックだけでなく、トランプやアプリを使ってゲーム感覚で学習したり、日常の生活の中に取り入れられると、算数をスムーズに理解できるようになり、算数嫌いを回避できます。

小学生ホームスクーリングの算数の教え方のヒントに少しでもなれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

在豪歴20年。4年間の留学生活ののち現地で結婚。オーストラリアの田舎町で3人のハーフの子供たちを育てています。子供が大きくになるにつれて、コミュニケーションの測り方が難しくなってきたことから、自身の英語の勉強のやり直しと、子供たちの日本語力アップに力を入れています。

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