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オーストラリアのホームスクーリング体験談!実母・ママ友に反対された4つの理由と現実

オーストラリアのホームスクーリングを反対された理由と現状の記事のアイキャッチ
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オーストラリアでホームスクーリングを始めたいけど、周囲に反対されて悩んでいませんか。

我が家は4年前にホームスクーリングを始めましたが、やはり始めるときに反対されました。

私自身、自分がホームスクーリングを始めるまでは、『ホームスクーリングは子どもに何らかの問題があって学校に通えないときの自宅学習』という、どちらかと言うとネガティブな印象を持っていましたが、ホームスクーリングを始めて4年目になった今、「ホームスクーリングをしないなんてもったいない!」と思っています。

この記事では、我が家がホームスクーリングを始める時に、周囲が反対した4つの理由と、その反対を押しのけて始めたホームスクーリングが最高な理由をご紹介します。

ホームスクーリングを考えているけど、周りに反対されて…と悩んでいるママさんの参考になればうれしいです。

オーストラリアでホームスクーリング?周囲に反対された4つの理由

2020年にカソリックの小学校を辞めて、ホームスクーリングを始めると言ったとき、周囲には結構反対されました。

幸いにも、近くに住む夫の両親は前向きな態度を示してくれ、特に昔ハイスクールで数学の先生をしていた義母はホームスクーリングに大賛成してくれました。そのおかげで、私たちは孤独な気持ちにならずにホームスクーリングを始めることができました。

しかし、日本に住む私の母は相当心配していて、何度も考え直すように言われました。

ここでは、私たちがホームスクーリングを始める際に、周囲に反対された4つの理由を紹介します。

社会性が育たない

私の母が最近までずっと心配し続けていたのが、『ホームスクーリングでは社会性が育たない』ということです。私の母だけでなく、周囲のママ友や先生からも、社会性が育たないことを理由に反対されました。

実際、私にとっても、ホームスクーリングを始めるにあたって、このことが一番のネックだったことは確かです。

当時は、ホームスクーリングをすでに始めていた友人にメールをしたり、フェースブックのホームスクーリングコミュニティーに参加たりして、「子どもたちの社交性はどうなのか」、「社会性はちゃんと育っているのか」など色々と質問したのを覚えています。

同世代の子どもたちとの青春が味わえない

「同世代の友達と切磋琢磨して過ごす学生時代が味わえないじゃないか!」と言う理由で反対されました。学生時代は大切な時間なんだから、それを奪ってはいけないと言う反対意見でした。

教育の質が定まらない

周囲からの反対で次に多かったのが、勉強が出来なくなるんじゃないかと言うこと。

悩むママ
悩むママ

いつかまた、学校に戻りたくなった時や大学に進学となった時、学力が足りなくて取り返しのつかないことになったらどうしよう

学問に関しては責任を取るつもりでいたので、あまり問題視しませんでした。ただ、周囲からは学力が下がることが理由で反対されました。

親の負担が半端ない

ホームスクーリングは24時間子どもと一緒なので、長期休みになると、『早く休み終わってくれ~』と懇願しているママ友からは「ありえない」と反対されました。

しんどいママ
しんどいママ

早くホリデー終わってくれ~

柚葉
柚葉

私ホームスクーリングしようと思ってるんだけど。

しんどいママ
しんどいママ

は?ありえない!!!

ホームスクーリングは教材の調達からレッスンプラン、レッスンまで全て親が担うので、親である私が大変すぎるという理由は妥当だと思います。ママ友や実母は、母である私の負担を理由に反対しました。

オーストラリアのホームスクーリングをママ友に反対されても始めた理由

実母やママ友に反対されましたが、私たちはホームスクーリングに乗り出しました。確かに説得力ある反対意見で、心が揺れる事もありましたが、以下の理由から、ホームスクーリングをすることを決心しました。

  • 学校制度への疑問
  • 流行病対策による行き過ぎた規制への懸念
  • 息子の学習の遅れ
柚葉
柚葉

順番に説明します。

学校制度への疑問

私たち夫婦はオーストラリアの学校制度、と言うよりは世界中の「学校」という制度への疑問を持っていました。

同じことを、同じペースで、同じようにすることが子どもたちに求められる学校と言う場所に、何か違うんじゃないかと常々思っていたんです。

オーストラリアでは、学校入学を喜ぶ一方、「12年間のJail(牢獄)に入った」と皮肉を言う親もいます。

型にはまるように教育する学校制度に、違和感を抱き、ホームスクーリングを試す事にしました。

流行病対策による行き過ぎた規制への懸念

ホームスクーリングに踏み出そうか、どうしようかと二の足を踏んでいた私たちの背中を押したのが、学校が執行した行き過ぎた流行病対策の規制でした。

マスクや、消毒が半強制される中で、「ほんの少しでも風邪の症状がある場合は、即刻早退、検査を受けて陰性が出るまで、学校に来てはいけない」という旨のもの。

我が家の子どもたちは、子どもらしく毎日鼻水をたらしていました。

鼻水で早退させられて、検査を受けろと言うのはあまりにもやりすぎと、校長ともお話させてもらいましたが、「学校側ではどうにもできない」ということで、その後、早々に退学させました。

息子の学習の遅れ

息子が2年生も終わりに差し掛かった時点で、文字がほとんど読めなかったことも、ホームスクーリングを始めるきっかけの一つです。

2年生の3学期が終わった時に、息子はキンダーガーテン(1年生になる前に行く小学校0年生)で読む本が、辛うじて読めるぐらいの読解レベルでした。

読めないと言うことは、書けないので、スペリングはただのアルファベットの陳列と思わせるほどひどい物でした。

柚葉
柚葉

クラスに30人の生徒がいて、先生が1人では、やはり全員に気を向けるのは不可能だと思います。遅れを取ってしまった生徒は、とても良い先生に出会わない限り、どんどん差が開いていってしまうのが現実です。

オーストラリアでホームスクーリングの欠点と乗り越えた方法

ホームスクーリングを始めときに悩んでいた、

  • 社会性が育たない
  • 同世代との思い出が作れない
  • 教育の質が定まらない
  • 親の負担が大きい

ですが、ホームスクーリング4年目にして思い返してみると、私たちはそれをどうにか乗り切ってきました。

ここでは、ホームスクーリングの欠点の乗り越え方をご紹介します。

社会性が育たない問題

私自身が心配したということもあり、社会性を育むための活動に積極的に参加しています。

例えば、

  • 長期休みに図書館が主催するアクティビティー
  • 週末に役所が開催するイベント
  • 日中に実施されている、陶芸クラス
  • ホームスクール協会が主催する、社会科見学のようなイベント
  • 水泳クラブ
  • 他、スポーツイベント

役所が主催する地域のイベントには人がたくさん集まるので、積極的に参加しています。

また、同世代の子どもたちだけではなく、大人とのコミュニケーションも取れるようになってほしかったので、日中に実施されている、陶芸クラスなどにも連れていき、大人と混じって陶芸をしています。

ホームスクール協会が主催するイベントにも積極的に参加しました。州をまたいでホームスクーリングをしている友達と共にキャンプをしたり、国会議事堂の見学をしたりして、共に学ぶことができる機会なので、見逃す手はないですね。

柚葉
柚葉

おすすめはやっぱりスポーツ。大会などを通して他県の子どもたちと知り合い、友達の輪を広げていける環境は、子どもたちにとって、とても良い環境です。

ホームスクーリングで社会性を育てるための解決策はこちらに詳しく書いています。

同級生との思い出が作れない問題

学校をやめる時、友達とは繋がっていられるように、放課後と週末の全てのスポーツに参加することを、子どもたちと約束しました。

子どもたちは、放課後のスポーツを通して同級生と交流し、遊ぶことができています。

教育の質が安定しないという問題

オーストラリアのホームスクーリングは合法で、国で認められた教育システムと言うこともあり、教育サポートはとても充実しています。

ホームスクーリングをサポートするビジネスもたくさんあり、同級生と同じレベルまたは、それ以上の学力を付けさせることは、困難なことではありません。

現在NAPLANの練習問題をさせていますが、ほぼ問題なく回答できています。

親の負担が大きいという問題

親の負担は確かにあります。学校の先生がフルタイムであるように、

  • レッスンプランの作成
  • 教材の準備
  • レッスン
  • 補習教材準備
  • レポート準備

など、ホームスクーリングはかなりフルタイムに近い作業量かと思います。

私はこれを作業をルーティン化することで乗り越えました。

子どもたちのルーティン
  • 朝1日15分読書
  • 自分用のタブから算数と英語のワークブックと筆記用具を持ってくる
  • キッチンで私と1対1で勉強
  • お昼までに終わらせる
  • ゲームは今日の分のすべての学習が終わってから
  • ゲームは1日2時間

私のルーティン
  • 子どもたちが起きる前に、メールチェック+仕事
  • 子どもたちそれぞれの教材をキッチンに持っていく
  • 子どもたちの勉強を見る。
  • 子どもたちが一人で勉強できる時にランチと夜ご飯の準備
  • ランチ
  • 夜ご飯まで、仕事
  • 明日のスクーリングの準備(30分ほど)

このように毎日同じ流れを作って、自分の時間を確保しています。教材は毎年同じ出版社のもを使っていて慣れているので、ほとんど次の日の準備をする必要はありません。新しい教材を追加するときだけは準備時間を取ります。

まとめ

ママ友や実母からの反対を押し切って始めた我が家のホームスクーリングですが、私はホームスクーリングにして本当に良かったと思っています。

色々な問題点や欠点が挙げられるホームスクーリングですが、やってみなければわからないと言うのが現実ではないでしょうか。

やってみて、「子どもに合わなかった」、「家庭のやり方に合わなかった」など学校に行った方が良いと言う結論が出たなら、また学校に戻ることはいつでもできます。

ホームスクーリングに興味はあるけど、周囲から反対されて一歩踏み出せない、と言うママさんのお役に少しでも立てたら嬉しいです。

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ホームスクーリング
この記事を書いた人

在豪歴20年。4年間の留学生活ののち現地で結婚。オーストラリアの田舎町で農家をしながら、3人のハーフの子供たちを育てています。とあることで、子どもたちを小学校から退学させ、ホームスクーリングをしています。長女は今年から全寮制の中学校に入学して人生楽しみ中。ホームスクーリングのこと、全寮制学校のことを中心に、オーストラリア事情をお届けします。

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